備忘録

yurikoの備忘録です

RubyKaigi 2025に参加しました

参加しました。 今回がオフラインとしては4度目の参加。去年は参加しなかったので2年ぶりのRubyKaigiでした。

セッションの感想

セッションについて思ったことを書いておきます。感想というか、聞いていて自分が感じたことメインなので、発表自体の要約とかはありません。

Ruby Taught Me About Encoding Under the Hood

speakerdeck.com

1日目キーノート。

私は楽しいこと、面白いことが好きなのですが、ima1zumiさんが「文字コードって面白いと思っているから」とはっきりおっしゃっていたのがめちゃくちゃいいなと思って魂が震えました。本当に面白いと思ってやってること、いい!かっこいい!

途中でメインフレーム文字コードの話が出てきました。私もメインフレームCOBOL、JCLといった技術スタックがキャリアの始まりという人間なのですが、文字コードってそういえばあまり気にしたことはなかったかも…と思いました。(なぜかさくらエディタで編集するとうまくいかない電文とかあった気がするが)

この後の発表でも感じたけれど、登壇者の人たちの深掘り力というのがすごいなと感じる。もしかしたら一番自分と違うのは気になったことや引っかかったことを放置せずに深ぼる力なのではないだろうか。

State of Namespace

RubyKaigi 2024 follow upに本編に行ってないのに参加したのですが、そこで多分初めて聞いたNamespaceの話。

謎にSIGKILLされるという問題に対してprintfで愚直にデバッグするという過程が、そんなに私たちの普段の開発から遠くない感じがしました。(調査の結果わかったファイル名が被っていたというミスもまたあるあるという感じがしました)

NamespaceってRefinmentsと似ているところがある?と思ったのですが、3日目のRuby Committers and the WorldでRefinmentsのユースケースがNamespaceで満たせるかもみたいな話があった気がします。

dRuby on Browser Again!

https://slide.youchan-apps.net/

実はdRubyを全く知らずに聴きに行ったセッション。dRubyとはなんぞやというところから話が始まって助かりました。

2022年のRubyKaigiではwasmをどう実装しているかという話が多かった気がするんですが、今回はまたちょっと毛色の違う話だなあと3日目のudzuraさんのセッションも含めて思いました。

wasmとdRubyを組み合わせることでブラウザ上で色んなことができそうというのがわかって興味が湧きました。

TRICK 2025: Episode I

大好きなTRICK。とにかく見ていて楽しいRubyKaigiのエンタメ枠です。

私は3位の"Most arithmetic"な作品が特にお気に入り。

Performance Bugs and Low-level Ruby Observability APIs

docs.google.com

2日目のキーノート。

パフォーマンスや監視の領域が私はすごく苦手で、経験が少ないのもあるし、苦手意識もめちゃくちゃある。

この発表ではLow-level(Cでの実装部分の領域と理解した)で色んなことができるよ、というのを紹介する発表だと思った。

私が知ってるよりもずっと広がりのある世界で、そこが途方もなく感じたし、一方でもっと詳しく知っていたら…とも感じた。簡単な本から勉強したいなあ。

Dissecting and Reconstructing Ruby Syntactic Structures

speakerdeck.com

パーサーの話。私は『RubyでつくるRuby』や事前勉強会でRubyの作り方は予習してきたつもりでしたが、前よりは多少わかった…のか?

構造化したおかげで気づけなかったバグに気づけるようになったといういい話がありました。構造化することって大事だし大きな進歩なんだなあと思いました。

How to make the Groovebox

楽しい好きの私にとって面白かった発表の一つ。デモ楽しかったです。

こちらでもdRubyが出てきて、今回熱かったトピックの一つなのでは?

Making TCPSocket.new "Happy"!

speakerdeck.com

RubyKaigi 2024 follow upやTokyoWomen.rb #1での発表を聞いていたおかげで比較的話についていけたトーク

しおいさんの発表は問題に対して丁寧にアプローチしていく様子がわかってすごく面白いと同時に勇気づけられるなと感じています。

Ruby Committers and the World

これも毎RubyKaigi楽しみにしているコーナー。

最終的にみんな互換性の話をしていた気がする…。

Running ruby.wasm on Pure Ruby Wasm Runtime

udzura.jp

社内でも一度聞かせていただいたuzduraさんのトーク

楽しいからやってみるというのが個人的にはすごく響きました。

Wardite私も触ってみたいです。

Matz Keynote

3日目のキーノートはMatz。

AIの話が少ないというのは確かになと感じました。

私たちがAIのために働くのではないというメッセージには最近仕事でAIを使っていて感じるモヤモヤが言語化された気がしました。AIは優秀な相棒にはなるけどAIには使われたくない。

AI時代のプログラミングをこれからも楽しいものにするためにRubyは進化を続けていくよということでこれからのRubyも楽しみになる発表でした。

Ruby4.0楽しみですね!

SmartHRの一員として

アクキーを配っていました。たくさんの人に手に取ってもらえて嬉しかったです。

弊社は今年ブース落選ということだったのですが、運営メンバーが工夫を凝らしてくれたおかげで「ブースありましたよね…?」と言われるだけの存在感が出せたのではないでしょうか。

今後もアクキーは配布していくらしいのでもらってください。

note.com

交流とか

RubyKaigiやその他のイベントで出会った人と再会できる、また新しい人ともたくさん出会えたRubyKaigiでした。

前職の万葉の人たち(卒業生含む)がたくさん参加されていて、懐かしいような気持ちにもなりました。

夜はこんな感じ。

1日目はオフィシャルパーティーからのその場にいた人たちと2軒目に行き、クレープを食べ、解散してホテルに帰ろうとしたところでRubyistに遭遇してバーに行き、ラーメンを食べて帰るというわんぱく具合でした。でもとても楽しかった!

2日目はmovさんのドリンクアップに参加させてもらったあと、Omotesando.rbのドリンクアップに混ぜてもらいました。(1度も参加したことがないのですが、次回は是非参加したいです)

3日目は永和システムマネジメントさんのドリンクアップに参加したあとmixinへ。mixin初めてでどうノッたらいいかわからないままにフラフラしていました。ちゃんとクラブミュージックを楽しむのは初めてだったのですが、すごい空間だった。

お昼も寿司や鯛めし、フルーツパーラーと満喫しました。やー美味しかったですね。社外の人とも色々な話ができて新鮮でした。

結構初めての人がいたのでつい「楽しんでますか?」と聞いてしまいました。私は初めてのRubyKaigiは2019の福岡だったのですが、すごく楽しめたかというとそうではなかったです。「楽しんでますか?」と言われたら「はい」とは答えていたけど。意味のない質問だなこれ。楽しかったけれど、知らない人ばかりだしトークは全然わからないし、楽しいよりも疲れた気持ちの方が大きかったかもしれません。

それでも2回目に行ったらもっと楽しかったし、3回目はもっともっと楽しかった。今回は過去最高に楽しかったです。それは少しずつ知り合いが増えてホームになったからかもしれませんし、前よりは少しRubyのことがわかってきたからかもしれません。だからもし初参加で「すごく楽しかった」と言い切れない人も良ければまた来年会えたらいいなと思います。

来年

函館!行ったことがないので絶対に行って美味しいものが食べたいです。

というのと最近自分のスキル面でもモチベーション面でも停滞を感じるので、この一年何か新しい「できた」ことや「知った」ことを作って乗り込みたいなと思っています。